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女児レイプに死刑は違憲=殺人以外は適用できずー米連邦最高裁

 『女児レイプに死刑は違憲=殺人以外は適用できずー米連邦最高裁(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080626-00000001-jij-int)』という記事がありますが、私は、以前から、今回の判決には、大いに注目していました。

それは、レイプで死刑に出来るかどうかという問題は、私の卒論内容とも密接な関係があり、総合面接試問時に、主査の先生からも問われた問題だったからです。

被害者感情を重視するという私の考え方に基づけば、レイプでも死刑に出来る可能性があります。

 ところが、そうした場合に問題になるのが、罪刑の均衡(罪と刑罰はバランスが取れていなければならない)であり、罪刑の均衡に反する刑罰は、残虐な刑罰(※1)ということで、違憲になってしまうことです。

この問題をどのように解決するかというのが問題なんですが、残念ながら、卒論内では、この問題の答えを出すことが出来ませんでした。

その為、私は、今回の判決が合憲ということになれば、この問題を解決することが出来、より一層、強姦罪が厳罰化されるのではないかと、ある意味期待していたのですが、見事に、この期待は裏切られてしまいました。

 しかし、記事を読む限りでは、この判決は、5対4の僅差で決まったということなので、少数派の裁判官の主張が、どのようなものであったかということについては、大いに興味があります。

 因みに、レイプは『魂の殺人』(※2)とも言われていますが、殺人罪等に比較すると、罪刑の均衡上は、遥に軽い罪として扱われているのが現状です。

これは、感情論ですが、私は、レイプは、殺人罪と同等の凶悪な犯罪だと解釈すればいいと思います。

しかし、感情ではなく、理性で解釈するのが法律の世界なんですよね。

人間としての感情と理性、一体どっちを重視すべきか難しい問題です。

以上 

※1.残虐な刑罰の定義については、日本と米国では違いがあります。

 日本の場合は、人道上残酷と認められる刑罰かどうかによって判断されます。

 しかし、米国の場合は、発展的節度基準に反するかどうかと、刑罰が過度であるかということによって判断されます。

発展的節度基準の内容は、裁判官に委ねられていますが、これを主観的に判断すべきではない、と言うのが判例の立場です。

そこで、客観化をはかるために判例の立てた外的基準が、①特定の刑罰が歴史的に利用されて来たか、②他の法域で認められて来た刑罰か、③世論がその刑罰を認めているか、の3点であるとされています。

更に、後者については、不必要で理由の無い刑罰を科すかと、罪刑の均衡と言う2側面からテストされます。

※2:斎藤豊治「ジェンダーと刑罰論」『法律時報第78巻第3号』(2006年、日本評論社)P52引用。

以上

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