fc2ブログ

カテゴリ


検索フォーム


カレンダー

プルダウン 降順 昇順 年別

02月 | 2024年03月 | 04月
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -



最新記事


最新コメント


最新トラックバック


にほんブログ村


アクセスランキング

[ジャンルランキング]
学校・教育
142位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
受験
26位
アクセスランキングを見る>>

KY

 皆さんは、「KY」って、どういう意味か分りますか?

実は、この「KY」には、2つの意味があります。

一つは、若者の間でよく使われる「空気読めない」という意味、もう一つは、技術者の間でよく使われる「危険予知」という意味です。

 今回は、私が経験した後者の「KY」についての話です。

私は、過去色々な仕事を経験して来ましたが、ある時、マシンオペレータの仕事をしたことがあり、その時、「KY」の大切さを実感した出来事がありました。

ある日のことですが、機械の始業前点検(機械を動かす前に、機械の異常の有無を確認する点検)をした時、どうした訳か、1箇所だけ、いつもと違う数値を表示したセンサーがありました。

そのセンサーが表示する数値の正常値の許容範囲内は、±0.05mm以内で、いつも表示していた点検時の数値は、0.00mmでした。

ところが、その日に限って、何回テストしても、―0.01mmという表示を示しました。

 そんな時、皆さんだったら、どうしますか?

恐らく、殆どの人は、センサーの表示は、正常値の許容範囲内なので、「異常無し」と判断してしまうと思います。

 しかし、私の場合は違います。

私は、通常、異常の有無は、正常値の範囲内かどうかだけではなく、普段と同じかどうかという、2つの基準で判断します。

ですから、例え、正常値の範囲内であったとしても、普段と少しでも違う点があった場合は、異常と判断し、その原因を明らかにする必要があると考えています。

その為、私は、機械は専門外でよく分からないのですが、センサーに異常があるのではないかと思って、一応、念の為に、その機械を担当している生産技術(機械技術者)の人に、「センサーの数値は、正常値の許容範囲内なのですが、数値がいつもと違います。このまま機械を動かしてもいいですか?」と訊きました。

それに対して、生産技術の人からは、「大丈夫」と言う返答を貰ったので、そのまま機械を動かしました。

 機械を動かし初めて、初めのうちは、問題無かったのですが、時間が経つに連れて、センサーの誤差がどんどん大きくなり、不良品が頻発するようになってしまった為、結局、機械を止めることになってしまいました。

そこで、改めて、生産技術の人が機械を点検した所、案の定、センサーのねじが緩んでいた為、誤差が出たことが判明しました。

今回のケースは、生産技術の人が、危険予知に関する感覚が鈍かった為、私が、気付いた機械の異常の前兆を軽視したことから起きたトラブルです。

私が、異常を報告した時点で、機械の点検をしていれば、防げたはずです。

 「KY」の基本は、常に最悪の場合を考えて行動すること、要するに「正常値の範囲内だから正常だろう」と考えて行動するのではなく、「正常値の範囲内ではあるが、普段とは違うから異常かもしれない」と考えて行動することです。

そして、技術者が最優先すべきことは、トラブルを解決することではなく、如何にして未然にトラブルを防ぐかということです。

特に、電気設備の場合は、一度、トラブルが起きれば、その被害は重大かつ深刻なものになる可能性があります。

また、トラブルが起きる前には、必ずその前兆が現れるので、その前兆を見逃さないことが重要です。

それ故、技術者は、常に、「KY」に関する感覚を磨く必要があると思います。

技術者の仕事は、「KY」に関する感覚が鋭くなければ務まりません。

「KY」は、設備だけではなく、自分自身や他人の身を守る為にも必要不可欠なことです。

 因みに、安全管理に関しては、ハインリッヒの法則(1:29:300)が有名です。

この法則は、『同じ人間が起こした330件の災害(筆者注:事故と読んだほうが理解しやすい)のうち、「1件は重い災害(死亡や手足の切断などの大事故だけではない)があったとすると、その災害の前には、29回の軽傷災害(応急手当てだけですむ、かすり傷)、傷害のない事故(傷害や物損の可能性があるもの)を300回起こしている」というものである。また、300回の無傷害事故の背後には、数千の不安全行動や不安全状態があることを指摘している。』※大関親『新しい時代の安全管理のすべて』(中央労働災害防止協会、平成14年)P25,26引用。

以上

http://www.blogmura.com/ ←ブログランキング にほんブログ村

以上

スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する


トラックバック

https://shikakumaniafc2.blog.fc2.com/tb.php/502-952b03a4

 | ホーム |