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首都圏大停電

2006/08/16 10:19:38 | 電工2種合格者能力向上講座 | コメント:0件

 先日、クレーン船のクレーンが送電線を切断し、首都圏で大規模停電が起きました。

そのクレーン船が所属する建設会社所長の話では、「作業効率を上げるため、航行中にクレーンを上げた」(15日付静岡新聞夕刊)とのことでした。

 このような事故が起きると、決まって、効率優先の作業を重視したことが問題視され、再発防止対策として、作業者の安全教育の徹底、作業マニュアルの作成や見直し、監視人の配置等の人的側面での安全対策が打ち出されます。

勿論、このような安全対策は、必要なのですが、人的側面だけに頼った安全対策だけでは、限界があるのも事実です。

 その証拠に、今回事故を起こした会社は、99年にも同様の事故を起こしていたことが判明しました(16日付静岡新聞朝刊)。

JRの脱線事故もそうでしたが、人間は、ミスをしても年月が経つとそのことを忘れてしまうことがあります。

その為、事故直後は、再発防止をしなければいけないという危機感があり、安全性が高まりますが、年月が経つにつれ、事故直後にあった危機感がなくなり、それが油断に繋がり、再び、同様の事故を起こすことになります。

 そこで、着目しなければいけないのが、本質安全化(人間は必ず誤りをしたり、機械設備はいつか故障等したりするので、人間が誤ったことをしたり、機械設備が故障等したりしても、絶対に事故や災害にならないように設備的側面で安全対策をすること)です。

そして、この本質安全化には、フールプルーフ(Fool proof)と、フェールセーフ(Fail safe)という二つの考え方があります。

 フールプルーフとは、「馬鹿よけ」と言う意味で、人間が馬鹿なことをしても、災害や事故にならないような対策をすることです。

例えば、プレス機でプレスをする時は、スイッチを両手で押すことで、手が挟まれるのを防ぐことが出来ます。

 フェールセーフとは、機械設備に何らかのトラブル(故障、停電等)が生じた時は、必ず安全な方に動作するような対策をすることです。

例えば、家庭用の石油ストーブが地震等で転倒した時は、自動消火装置が作動して、火事になるのを防ぐことが出来ます。

 今回の事例に限らず、地上でも、クレーンが電線に接触し、感電事故や停電が起きることがあります。

それらを防ぐ為には、先述した人的側面での安全対策だけではなく、航行中は、クレーンが上がらないとか、クレーンが電線に接近した時は、警告音を発し、クレーンの動作が自動停止する等のクレーンの本質安全化が必要です。

 幸い?なことに日本は、米国のような訴訟大国ではないので、今回のような事件で、クレーン船を製造したクレーン船製造メーカーが訴えられることはありません。

しかし、訴訟大国である米国流の考え方で今回の事故を解釈すれば、今回の事故は、クレーン船の構造が、航行中にクレーンを上げることが出来るようになっていた為発生したのであり、その様な構造のクレーン船を製造したメーカーが悪い。

だから、クレーン船製造メーカーに対し、損害賠償請求をする。

と言うような屁理屈が通用してしまう可能性があります。

 このような屁理屈が通用するかどうかは別として、事故防止という観点で考えれば、これを機会に、クレーンメーカー等は、本質安全化を配慮した製品作りをすべきではないでしょうか。

 尚、本質安全化ということについては、RSTトレナーが労働安全衛生法に基づく、職長教育の講師をする時、「作業設備の安全化」という科目で教える内容です。

その為、職長(現場監督、班長等)レベルの人を対象にした内容なので、一般の人にはちょっと難しいかもしれませんが、将来、技術系や製造業等で監督者になりたいと思っている人は覚えておくと役立ちます。

【参考文献】

中央労働災害防止協会「職長の安全衛生テキスト」平成17年、中央労働災害防止協会
                                        以上

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